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構造用の金物を取り付けました。
まずはホールダウン金物です。
この金物は梁と柱、土台と柱、
上階の柱と下階の柱の接合に使用します。
ちなみに、この金物だけは
野地板工事前(屋根の下地工事前)に行っています。
理由は・・・屋根下地を造ってしまうと
屋根面に風を受ける事になるので
柱の引き抜きや変形に対応できるように
先行して、金物を付けています。 |
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左の写真の金物はシナーコーナーと呼ばれる金物です。
こちらの金物もホールダウン金物同様
梁と柱、土台と柱の接合に使用します。
下の写真の金物はコンパクトコーナーと呼ばれる金物
です。
こちらの金物もホールダウン金物、シナーコーナーと
同様に、梁と柱、土台と柱の接合に使用します。
梁~柱、土台~柱 の接合に
3種類の金物を使用する理由は・・・。 |
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構造計算により各々の柱にかかる(負担する)
引き抜き力を算定し、その結果を基に
強度の違う金物を取り付けているからです。
ちなみに、金物の強度を強い順番に並べると
ホールダウン→シナーコーナー→コンパクトコーナーの
順になります。
これを北斗4兄弟に例えると・・・
ホールダウン(ラオウ)
シナーコーナー(ケンシロウ)
コンパクトコーナー(トキ)・・こんな感じでしょうか?
あれっ?ジャギはどこいった? |
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とりあえずジャギのコトは忘れて先に進みましょう~。
写真のコレは羽子板ボルトです。
梁と梁の接合に使用します。
通常は1接合部に対し、1本のボルトで接合しますが、
梁の大きさ(高さ)に応じて、
2本のボルトで接合する事もあります。 |
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コレは短冊金物です。
梁と梁が直線方向で接合される場合に使用します。
この金物も梁の大きさ(高さ)に応じて
2枚の金物で接合します。 |
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写真のコレはドリフトピンです。
当建築事務所では、
断面欠損が大きくて困ってしまう通し柱の接合や
見えてしまう・・・
見えすぎちゃって困っちゃう
柱や梁の接合に使用しています。 |
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これはカスガイ金物です。
小屋束や母屋、母屋と母屋など小屋組で使用します。
この金物は1接合部2本(以上)使用します。
※写真の木材の裏側にもカズガイ金物がありますので
2本で接合しています。 |
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片流れ屋根の場合、
小屋束が長くなる事が多くあります。
そんな時は小屋束と小屋束を
振れ止め材を使って固定します。
小屋束と振れ止め材の固定にはカスガイ金物と
コンパクトコーナーを併用して固定すると
安心が2倍になるコトでしょう。
ちなみに構造用金物工事が完了したら
第三者機関による構造検査を受けますよ・・・。
※筋交金物をUPするのを忘れました・・・アシカラズ。 |