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外壁廻りの石膏ボードを貼りました。厚さは12.5mmです。
この写真は石膏ボードの下(柱と柱の間)に”ノボパン”と呼ばれる構造用のボードを施工したものです。
建築基準法では柱と柱の間の距離(間隔)が606mm以上でなければ、構造耐力として認められません。この写真の柱と柱の距離は455mmです。
なので耐力壁として計算はしていません。
しかし、吹き抜け部分に接する壁の為、水平耐力に乏しく、建物の出隅(角部分)に位置している壁なので応力がかかります。その応力に対応する為、ノボパンを配置しています。
尚、吹き抜け部分に通し柱を配置する場合もあるようですが、その場合、柱の曲げなどの検討も必要になります。通し柱とは1階と2階の柱が一本で構成されている柱の事です。一般的な柱の長さは2.8M前後です。通し柱の場合、1階の柱の長さ2.8Mと2階の柱の長さ2.8M、梁の高さ0.12M。合計5.72Mとなります。吹き抜けなので荒床が無く、水平耐力も見込めません。通し柱の場合、断面欠損も大きく、柱も長くなり、およそ柱の中央部分に曲がる力がかかります。なので吹き抜け部分の柱は通し柱にはせず、ホールダウン金物を用いて設計・施工しています。 |
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窓廻りの石膏ボード工事が完了しました。
石膏ボードを固定しているビスは専用ビスの長さ32mmです。
ビスのピッチ(間隔)は外周部100mm以下、内部150mm以下です。
ビスで固定する際はビスを埋め込み過ぎないように注意します。
石膏ボードは石膏を厚紙で巻いて成型しているため、ビスを埋め込みすぎると、厚紙が破れてしまい強度が落ちてしまいます。
尚、外壁面の石膏ボードは床面から梁面まで貼ります。 |
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窓枠などの角の部分は石膏ボードを切断して貼りません。
窓枠の角の部分を切断して石膏ボードを貼った場合、珪藻土やクロスなどの仕上げ材にクラック(割れ)が入ることがあります。
幅がうすい石膏ボードのビスは、一列に打たず、2列またはチドリに打ちます。 |
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石膏ボードのジョイント材の写真です。
主に階段廻りや吹き抜け部分に使用します。
階段廻りなどは床面が無い為、水平耐力が乏しいので、その様なところに配置~施工します。
昨年、建材見本市?にて発見しました。20数年前から、販売はされていた様です。
当事務所が設計・施工した物件では階段室の壁にクラック(割れ)が入った事例はありませんが、購入してみました。 |
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石膏ボードのジョイント部分に配置します。
ビスのピッチは100mm以下です。 |
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施工すると見えなくなります。
階段室壁面のクロスなどにクラック(割れ)が入ることを見込んで、ジョイント部分(割れが入りやすい部分)に幅木などの材料を貼り、割れても分かりにくくする施工方法もあるようです。
PS:一般的に建築業界では長さ(距離)の算定の基準を柱の中心(柱芯と呼んでいます。)若しくは壁の中心(壁芯と呼んでいます。)を採用しています。
上記にある”柱と柱の間の距離(間隔)606mm”とは”柱芯と柱芯の距離(間隔)が606mm”と言うことになります。 |