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軒先唐草板金(のきさき からくさ ばんきん)、
ケラバ唐草板金が、完了したので、屋根の平場を葺いていきます。
写真は、板金材を重ねる前(貼る前)のものになります。
重ねてみると、水上側、水下側、共に、約15mm程度、
板金同士のツメ部分が重なるように、なっている鋼板です。
重ねてみると、密着している訳ではないので、
毛細管現象も、起こりにくそうです。
横方向の重ね部分にも、ツメがあります。 |
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屋根材は、下側(水下側)から貼っていきます。
写真中央は、雪止金物です。
雪止金物がない場合、屋根面に積もった雪が雨樋内に溜まり、
雪の重さで、雨樋(横樋)が破損することもあるようです。
(関東地方での、お話です。) |
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屋根の平場の板金工事が完了しました。 |
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平場の板金工事が完了したら、
屋根の棟(むね)部分の板金工事を行います。
まずは、平場の板金材同士の隙間部分に、ブチルテープを
貼っていきます。写真の白い物がブチルテープです。
その後、棟板金の下地として、プラ木と呼ばれる建材を
屋根面に固定していきます。固定には、ビスを使用します。
写真の黒い板状の物がプラ木です。(固定完了前の写真です。)
プラ木の固定が完了したら、プラ木同士の隙間部分にも、
ブチルテープを貼っていきます。
ちなみにプラ木とは樹脂製の板材の中央に、
アルミの芯材が入っている建材の事です。 |
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以前は、プラ木という建材が無かった為、杉や桧などの木材を
使用していましたが、経年劣化により木材が痩せることが多くあり、
台風などの強風時、棟板金を留めている釘などが、抜けてしまい
棟板金が、飛ばされることもあったようです。
連日の猛暑の中、真夏の太陽を一身に背負い、
今日も板金業者さんは、屋根に上って作業しています。
この日の私は、協力業者様への支払いがあった為、お昼過ぎに
現場を後にしました。帰りの車内で、外気温度を調べてみると、
何と、38度・・・。過酷すぎますね。
ビールがおいしくなる事・・・受け合いです。 |