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7月下旬の暑~い日。
地盤改良工事を行いました。
地盤改良工事とは、建物直下の地盤の耐力が弱い場合に
行う工事です。
建物直下の地盤が弱いと・・・建物が傾いてしまい困りますね。
そんな事がない様に、地盤を強くしていきましょう。
ちなみに、
地盤改良工事の有無(地盤の強弱の判定)については、
4月に行った地盤調査を元に判断しています。 |
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まずは、地盤改良工事のネタの御紹介です。
上の写真は、ネタ 其の1 セメント系固化材 です。
左の写真は、ネタ 其の2 水 です。
・・・水道水を使用します。 |
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こちらの写真は、ネタ 其の3 鋼管です。
鋼管の周囲には節が付いています。
節の間隔は450㎜~1.000㎜です。 |
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まずは、ネタ 其の1 セメント固化材と
ネタ 其の2 水を、攪拌しましょう。
攪拌には、写真の機械(プラント)を使用します。
こちらの機械でセメント固化材と水の配合比を
確認しながら、攪拌していきます。 |
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今回の地盤改良工事は、建物直下の地中の中に、
セメントの”杭状”の物を構築する工事です。
”柱状改良” と呼ばれています。
写真中央の重機を使用して地中内に
杭状の物を構築していきましょう。
ちなみに、先程、御紹介したプラントと、この写真の重機は、
ホースでつながっています。
つながっているホース内部に攪拌した材料を圧送する仕組みです。 |
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まずは、改良体(杭状の物)の位置を確認して、
穴を掘っていきます。
写真のドリル(ビット)の外径が、改良体の外径になります。
ちなみに、今回の工事では、改良体の深さは8Mです。
建物の計画地の地盤の強弱により改良体の深さは変動します。 |
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重機を使い、8Mまで掘削したら、
プラントで攪拌した、セメント固化材と水をドリル先端から
放出しながらゆっくりと攪拌しながら抜いていきます。
ちなみに、今回、選択した工法は性能証明を取得した工法になり、
ビット(ドリル)形状や、攪拌スピードが通常とは異なるようです。 |
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ビットを抜くと、改良体が出来上がりました。
このままでは、改良体の高さが不均等になってしまいますね?
なので、別の重機を使用して、改良体の高さを均等にしましょう。
高さの確認には、オートレベルと呼ばれる測定器を使用します。
通常の柱状改良工事では、この工程で終了となりますが、
今回、行った工法は、ここからが、”一味” 違います。 |
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先程、完成した改良体の中央部分を確認したら、
ネタ 其の3 節付きの鋼管 を挿していきましょう。
垂直を確認しながら、重機を使用して挿していきます。
ちなみに、鋼管の長さは7.5Mです。 |
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改良体の上部先端まで挿し終わったら、キャップをして完了です。
一般的な柱状改良の場合、
改良体端部(最下端)の地盤耐力しか見込めませんが、
今回、行った工法では改良体周囲の摩擦力を見込める・・・そうです。
ビット形状や攪拌スピード、節付き鋼管が、”ミソ” のようです。
支持地盤が深く、予算が膨らむような現場には、良い工法ですね。
・・・・しかし、残念なコトが一つだけあります。
残念なコトとは、この工法の名前です。
こちらの工法名は、ズバリ ”しん兵衛工法”・・・。
ヨコモジ と カタカナ に弱い日本人の特性を
バッチリ外したネーミング。
・・・男らしくて 清々しいですね・・・。 |