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地盤改良工事を行いました。2019.08.09

7月下旬の暑~い日。
地盤改良工事を行いました。
地盤改良工事とは、建物直下の地盤の耐力が弱い場合に
行う工事です。
建物直下の地盤が弱いと・・・建物が傾いてしまい困りますね。
そんな事がない様に、地盤を強くしていきましょう。
ちなみに、
地盤改良工事の有無(地盤の強弱の判定)については、
4月に行った地盤調査を元に判断しています。
まずは、地盤改良工事のネタの御紹介です。
上の写真は、ネタ 其の1 セメント系固化材 です。
左の写真は、ネタ 其の2 水 です。
・・・水道水を使用します。
こちらの写真は、ネタ 其の3 鋼管です。
鋼管の周囲には節が付いています。
節の間隔は450㎜~1.000㎜です。
まずは、ネタ 其の1 セメント固化材と
ネタ 其の2 水を、攪拌しましょう。
攪拌には、写真の機械(プラント)を使用します。
こちらの機械でセメント固化材と水の配合比を
確認しながら、攪拌していきます。
今回の地盤改良工事は、建物直下の地中の中に、
セメントの”杭状”の物を構築する工事です。
”柱状改良” と呼ばれています。
写真中央の重機を使用して地中内に
杭状の物を構築していきましょう。
ちなみに、先程、御紹介したプラントと、この写真の重機は、
ホースでつながっています。
つながっているホース内部に攪拌した材料を圧送する仕組みです。
まずは、改良体(杭状の物)の位置を確認して、
穴を掘っていきます。
写真のドリル(ビット)の外径が、改良体の外径になります。
ちなみに、今回の工事では、改良体の深さは8Mです。
建物の計画地の地盤の強弱により改良体の深さは変動します。
重機を使い、8Mまで掘削したら、
プラントで攪拌した、セメント固化材と水をドリル先端から
放出しながらゆっくりと攪拌しながら抜いていきます。
ちなみに、今回、選択した工法は性能証明を取得した工法になり、
ビット(ドリル)形状や、攪拌スピードが通常とは異なるようです。
ビットを抜くと、改良体が出来上がりました。
このままでは、改良体の高さが不均等になってしまいますね?
なので、別の重機を使用して、改良体の高さを均等にしましょう。
高さの確認には、オートレベルと呼ばれる測定器を使用します。
通常の柱状改良工事では、この工程で終了となりますが、
今回、行った工法は、ここからが、”一味” 違います。
先程、完成した改良体の中央部分を確認したら、
ネタ 其の3 節付きの鋼管 を挿していきましょう。
垂直を確認しながら、重機を使用して挿していきます。
ちなみに、鋼管の長さは7.5Mです。
改良体の上部先端まで挿し終わったら、キャップをして完了です。
一般的な柱状改良の場合、
改良体端部(最下端)の地盤耐力しか見込めませんが、
今回、行った工法では改良体周囲の摩擦力を見込める・・・そうです。
ビット形状や攪拌スピード、節付き鋼管が、”ミソ” のようです。
支持地盤が深く、予算が膨らむような現場には、良い工法ですね。
・・・・しかし、残念なコトが一つだけあります。
残念なコトとは、この工法の名前です。
こちらの工法名は、ズバリ ”しん兵衛工法”・・・。
ヨコモジ と カタカナ に弱い日本人の特性を
バッチリ外したネーミング。
・・・男らしくて 清々しいですね・・・。