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根伐り工事を行いました。2019.08.22

地盤改良工事も終わり、
養生(ようじょう)期間も終了したので、
根伐り(ねぎり)工事を行いました。
根伐り工事とは、
地中内の基礎を造る為の溝を掘る工事の事です。
まずは、溝を掘る範囲を確認する為、
チョークラインで線を引きましょう。
根伐りの範囲の確認が完了したら、
重機を使用して溝を掘っていきます。
この時、オートレベルという測定器を使用しながら、
溝の深さを確認していきます。
掘ってでてきた土は、処分します。
これを ”残土処理” と言います。
残土処理はダンプを使用して行います。
今回は大型ダンプを手配しました。
過積載に注意をしながら、積み込みます。
余談ですが、埼玉県三郷市や吉川市は、
何故?過積載ダンプが、沢山走っているのでしょうか?
吉川警察特例なる特別法でもあるのでしょうか?
・・・・不明です。
根伐り工事を行っていくと、
以前、行った地盤改良工事の杭頭(くいとう)が
見えてきました。
根伐り工事の一番低いところの事を
”根伐り底(ねぎりぞこ)” と言います。
今回の場合、地盤改良体の天端が根伐り底になります。
根伐り工事が完了したら、砕石を敷いていきます。
使用している砕石は、RC-40です。
RC-40は、解体工事などで搬出された
コンクリート片を砕いた再利用の砕石です。
これを ”再生砕石” と言います
砕石の大きさは0㎜~40㎜とされています。
尚、砕石の厚さは、100㎜以上とします。
この100㎜とは、
この後、行われる転圧工事完了後の厚さになります。
砕石の高さを確認しながら、敷き込んでいき、
完了したら、転圧工事を行います。
転圧工事は、
写真の”プレート”と呼ばれる機械を使用して行います。
転圧をする事により、敷き込んだ砕石間の空隙が減り、
硬くなります。
転圧時に散水すると、より硬くなります。
散水して、締め固める事を、”水締め(みずしめ)”と呼びます。
今回の建物は、重量鉄骨造になります。
この後、行われる工事の為に、柱の直下の砕石は
少し取り除いておきましょう。
転圧工事が完了しました。
写真のように、溝状に掘る工事の事を
”布堀り(ぬのぼり)” と言います。
今回の計画地ですが、大雨が降ると、
前面道路に水が溜まる事があったそうなので、
計画建物の周囲の高さを出来るだけ上げています。
・・・なので、根伐りする高さが低くなります。
・・・よって、残土処理費用が、安価になります。
写真は、水中ポンプです。
木造の基礎と違い、重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造の
基礎は、地中内に深く造る事が多いので、
根伐りした所から水が出てくる事があります。
その様な場合は、水中ポンプを使用して排出します。
この様に、水中ポンプを設置する場所の事を、
”かま場” と呼んでいます。